▼肉じゃが▼

 おふくろの味と親しまれている肉じゃがは、居酒屋でも人気のメニューです。

 煮くずれしにくいメークインを選ぶか、煮くずれしやすいけれどホクホクしている男爵いもを選ぶか。肉は、牛肉か豚肉か鶏肉を選ぶかは、家庭によってまちまちみたいですね。




■ 材料(2人分)
じゃがいも 2個
たまねぎ 1/2個
しらたき 80g
にんじん 1/2本
うずらの卵 10個
100g
だし汁 2カップ
砂糖 大さじ1.5
大さじ1
みりん 大さじ1
しょうゆ 大さじ2
サラダ油・ごま油
つくり方
肉は3〜4cmに切ります。
じゃがいもは皮をむき、芽の部分はくり抜き、4〜6等分に切り、面とりします。切ったものはすぐ水にさらしてアク抜きし、水けをきります。
玉ねぎは3cmくらいのくし切りにします。
にんじんは、皮をむいて一口大の乱切りにします。
しらたきは湯通しして食べやすく切ります。
うずらの卵は茹でて殻をむきます。
じゃがいもに含まれいるチロシンという成分は、空気に触れると、同じくじゃがいもに含まれているチロシナーゼという酵素の力で酸化し、メラニン色素に変わります。そのため、じゃがいもは切ったまま放置しておくと、茶色に変色するので注意しましょう。
鍋にサラダ油(大さじ1/2)を熱し、肉、しらたき、じゃがいも、にんじんの順に炒めます。
炒めてから煮る方法もありますが、水から煮る方法でもおいしくいただけます。水から煮る方と、煮くずれして家庭的な雰囲気がだせるでしょう。
3 だしとうずらの卵を加えます。煮立ったら火を弱め、砂糖と酒を加えて4〜5分煮ます。次に、しょうゆとみりんを加え、落としぶたをして弱火で12〜13分煮ます。
4 じゃがいもに竹串を通し、すっと通るくらいになったら、ふたを取り、なべを振り動かして材料を転がします。
5 汁けがなくなるまでしばらく煮たら、仕上げにごま油で香りをつけ、火を止めます。

いまも続く「肉じゃが」の発祥地争い


 日露戦争・日本海海戦の勝利で知られる東郷平八郎元帥が、留学先のイギリスで食べたビーフシチューをもとに発明したのが「肉じゃが」。作り方も簡単で、栄養のバランスもよいということで、海軍の兵食として広まりました。

 ところで、この「肉じゃが」の発祥地をめぐっては、いまも些細な争いが、続いています。舞鶴市(京都府)と呉市(広島県)の両市とも「肉じゃが」の発祥地だといって譲らないのです。このことは、舞鶴市と呉市の公式ホームページのどちらにも「肉じゃが発祥の地」と書いてあって、いまもバトルを続けているのです。

 ちなみに、東郷平八郎元帥は、イギリス留学後、参謀長の肩書きで呉市に赴任した後、鎮守府長官として舞鶴市に赴任しています。本当の発祥地はどちらなのでしょう?


肉じゃがの中味もいろいろ


 「肉じゃが」に使う肉は、関東地方は豚肉、関西地方は牛肉が一般的だといわれていますが、鶏肉や、ひき肉を使っても美味しいですよね。

 また、使われている「じゃがいも」も、いろいろ。たとえば、舞鶴市で使うじゃがいもは「男爵いも」ですが、呉市で使うジャガイモは「メイクイーン」だそうで、味も微妙に違っているそうです。

 ねっとりしていて、煮くずれしにくいのが「メークイン」。
 煮くずれしやすいけれどホクホクしているのが「男爵いも」。

 メークインの方が煮くずれしないので、手軽に作れますが、家庭的な雰囲気をだすなら、男爵いもの方が適しているかもしれません。ただ、男爵いもの場合は、とくに「面取り」を忘れないようにしましょうね。




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