:::「今日のみゆき」は、妻みゆきの日記です:::

【2006年4月版】 政治家妻みゆき


4/27
 うちの区に読書の森公園という新公園が開園して1ヶ月になりました。

 うちの区の中央図書館と一体化した独特の公園で、図書館で借りた本を持ち込んで読書を楽しむことができる・・・といったコンセプトですね。

 ただ、防犯面の課題から、いつでも利用できるわけではなく、20時以降、朝6時までは閉園します。また、ワンちゃんは利用することができません。

 この公園は、区民の方から寄付され、ワークショップを開き、区民意見を聞きながら、うちの区が整備した公園です。

 ・・・とはいえ、中央図書館に行くたびに見ているのだけど、あまり公園を利用している人を見かけません。外で読書するには、今が一番いい季節なんだけどなぁ・・・

 まだ公園が出来たばかりで、緑や花が少なく殺風景だからかな?自慢のアンネ・フランクのバラも、今はまだ1本しか咲いていませんでした(左写真)。

 薔薇は5月から6月にかけて最盛期を迎えるので、これから見応えがありそうなのですが、評判はいかがでしょうか?
4/25
 JR福知山線脱線事故から1年を迎えました。

 改めて、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

 ところが、そんな1周年の昨日、まるで申し合わせたかのように、再びJR線で線路異常の緊急事態が発生しました。線路一部が湾曲し、盛り上がってしまったため、山手線と埼京線が長時間にわたって全線不通になってしまったのです。

     

 実は、うちのひとも、当時、山手線に乗車していまして・・・大きな人身事故にならなかったのは不幸中の幸いだったけれど、午後の会議に間に合うように戻ってくるのは一苦労だったと言っていました。(最終的に406本の電車が運休し、約32万人に影響が出ました)

 このような事件が起こるたびに帰宅困難者(帰宅難民)対策について考えさせられることばかりです。今のところ糸口は・・・結局、現段階では、どんなときも各自で最低限の自衛手段を準備しておくしか方法がないのです・・・
4/23
 我が家のポストに、空き巣注意を呼びかける啓発チラシが入ってました。

 チラシによると、今年の区内における空き巣件数は217件で(3月末現在)、去年と比較すると102件も増加しているのだと宣伝されていました・・・

 このほか、うちの区の危機管理室でも、警察から情報提供を受け、犯罪発生情報をメールで配信しています。うちにも頻繁に情報が届くようになりました。

 もちろん、情報提供は有り難いことです。でも・・・先日、大阪府警が配信している防犯情報メールが迷惑メール扱いされ、なかなか受信できなかった・・・という例があったように、情報氾濫の時代における新たな課題も痛感させられます。

 迷惑メール対策のためとはいえ、いざという時に情報が届かないのでは意味がない・・・かといって、迷惑メール対策がなければ、不要なメールがたくさん届くようになる・・・

 「体感治安」は悪化しているかもしれないけれど、増加する情報に右往左往されるばかりでなく、まずは「隙を見せない」ことが最も大事なことなのだろうと思います。
4/21
 東京都が「花粉の少ない森づくり募金」をスタートさせ、東京都花粉症対策本部のホームページを立ちあげたというので、さっそく確認してみました。

 都知事の花粉への思いは予算からも伝わってきたけれど(→1月23日の日記などへ)、「思い」はかなり強いようです。花粉症になってほんとに辛かったんですね。

 集まった募金は、花粉発生源のスギ伐採と花粉の少ないスギへの植え替え費用に充てるそうです。

 募金箱は東京都庁に設置されているのですが、興味深いのはダイヤルQ2を利用した募金も可能になっていること。ダイヤルQ2なんて、なんだか懐かしい響きで・・・

 0990−5−13000に電話すると(公衆電話、携帯電話等は利用できません)、105円の情報料が電話代と一緒に自動的に引き落とされ、その情報料が「募金」という形になるのだとか。便利なのだけど、なぜかダイヤルQ2って利用する気になれないですよね・・・

 うちの区の「NPO基金」や「みどりの基金」も、必ずしも順調とは言えない状態(→年月日の日記へ)。最近普及・台頭してきている多様な決済手段がより利便性を高めることで、課題が解決できるようになればいいのだけど・・・
4/19
 長く話題になっていた豊島区の放置自転車対策税がついに廃止になりました。

 なんでも駐輪場用地や施設を鉄道事業者側から無償提供してもらうことが決まり、税の実施を取りやめたようです。税実施に課税対象者の理解が得られなかったとはいえ、それなりに得るものがあったという判断みたいですね。

 うちの区でもそうだけど、駐輪場用地を確保しようにも、23区内は駅周辺の地価も高く、確保は簡単なことではありません。今回、もし各鉄道会社が提供する用地を区が有償で借りたとしたら、その負担は30億円にもなると報道されていました(東京新聞)。

 課税するより多くのものを得たという判断みたいなんだけど、今回の方法で放置自転車問題が解決するのか、今後も注目してみていきたいですね。

     

 写真は、放置自転車の撤去作業の様子(区内の駅前で撮影)。

 自転車放置防止協力員のみなさんなどが駅前で監視活動に取り組むようになってから、うちの区では放置自転車の数が年々減少しています。(平成16年度は5,982台)

 ただ、監視する人がいない日は、大きく放置自転車が増えるので、苦情も寄せられています。ただ、撤去にかかる経費は赤字だし、撤去手数料を値上げすることが必ずしも問題解決に繋がるとも限らないのが悩ましいところで・・・
4/17
 横浜市長選前に、横浜市が行政視察の一部を有料化すると発表して話題になったけれど(→3月10日の日記へ)、うちの区では無料実施継続中です。

 ちなみに、昨年うちの区が受け入れた議会関係の視察件数は126件(98議会・475人)でした。視察件数が少ないと、「うちの区の行政・事業・政策があまり評価されていないのでは?」とも考えられるわけで、それなりに重要な指標ですよね。

 他の地域の議員さんが、うちの区について最も関心を持たれるもの(視察目的)は、区の児童青少年センターで、これがここのところずっと毎年1位になっています。う〜む。

 ところで、議会関係者の視察の中で、うちの区のレジ袋削減対策に関する視察は3件しかありませんでした。レジ袋税(未実施)やマイバック持参運動は全国から注目されていると豪語していた人もいたけれど、今ではあまり関心も持たれなくなっているようです・・・
4/15
 先日、平成19年度の東京都の教員採用予定数が発表になりました。

 来年度の採用予定数は2,070名。今年よりなんと510名も採用を増やす予定だそうです。空前の大量採用だけど、これも、もちろん「団塊の世代」が定年を迎える影響です。

 一昔前に比べると、近年の教員採用試験の倍率は低くなっていたけれど、名実ともに完全な売り手市場ですね。受験年齢制限も引き上げになるし(40歳まで)、社会人特別選考などでは45歳まで受験が可能になるし、社会人経験年数の要件も3年間と短くなるし・・・

     

 そこで心配されているのが、うちの区独自の教師養成塾(師範館)。この4月に第1期生が入塾したばかりなのだけど、さっそく先行きが思いやられています。

 優秀な人が試験を受ければ、東京都の教員採用にも、うちの区独自の教員採用にも合格するはずです。

 その時、どちらに就職したいと思うのか・・・「新たに始まる区市町村の独自採用教員になるより、通常の東京都採用の教員になりたい」という素朴な願望は消えないのではないか・・・

 民間企業の採用予定も同じように増えているし、優秀な人材を確保し、育てていくのは、今まで以上に難しくなりそうです。こんな社会状況で、1年間「回り道」をしてまで、うちの区の師範館に優秀な人材が継続的に入塾してくれるかどうか・・・

 限られた財源の中で、どうしたら優秀な人材を確保することができるのか、よく検討する必要に迫られていると言えます。
4/13
 月刊「東京人」(増刊号)の発売に引き続き(→2005年12月24日の日記へ)、うちの区版の「るるぶ」(JTB)が出版されました。販売期間は1年間だそうです。

 ちょうど春の移動シーズンなので、区内では力を入れて売っている本屋さんが多いです。うちの区がてこ入れしたとはいえ、出版社も大手さんだからなぁ。

 うちの区は典型的な住宅地ということもあって、内容も観光的な要素はあまりなく、地元のお店紹介などグルメ情報がほとんどを占めています。

     

 区内を歩いていても、「るるぶ」の切り抜きが店頭に貼ってあって「掲載されました!」と宣伝しているお店をよく見かけるようになりました。

 うちの区版の「東京人」の売上は、あまりぱっとしなかったようだけど、好評なら増刷の予定もあるとかないとか強気みたいです。ちなみに、初版の発行部数は44,000部。う〜む。

 雑誌の真ん中にはしっかり区役所便利帳が掲載されています。このような地域版「るるぶ」は、練馬区・中央区(銀座)・大田区・八王子市などで発売されてきたけれど、そろそろ効果を客観的に検証することも必要かもしれませんね。
4/11
 都道環状八号線(環八)の全工事がようやく完了。なんと50年かかりました・・・

 着工は1956年のこと。うちの区内をあたかも「背骨」のように通っている都道なので、関心を持たずにはいられない道路でした。

 羽田空港(大田区)から北区の岩淵町まで約44.2km。44.2kmのために着工後50年を費やしたのだから、1年平均1km未満の工事しかできなかったことになります。とにかく地権者の多い東京ならではの話・・・土地の私有って何なの?と考えさせられてしまいます。

 それにしても環八は慢性的に渋滞していました。それは環八が各高速道路における「東京23区の玄関口」と接していることが原因でした。

 関越道(練馬)・中央道(高井戸)・東名道(東京・用賀)第三京浜(玉川)と、出口がすべて環八と接しているんですよね。このため大気汚染問題で「環八雲」という言葉が生まれ、対応を余儀なくされてきました(→2004年1月9日の日記などへ)

 そんな渋滞しているイメージしかなかった環八も、いよいよ5月28日に全線開通します。全線開通することによって、交通渋滞が緩和し、空気もきれいになりますように。
4/09
 あまり話題にならないけれど、今日は、うちの区に関係の深い住基ネットの問題

 住基ネットについては、うちの区がネットワークから離脱していることで、うちの区から転出した人が1人で2つの住基番号を持ってしまう問題(二重付番・二重登録の問題)があるので、他の自治体にも影響がある問題です。

 うちの区は、すでに国や都を相手に住基ネット参加選択制(横浜方式の導入)を求めた訴訟で敗訴したのだけれど(→3月26日の日記へ)、先日、東京高裁にこれを不服として控訴しました。

 でも・・・地方自治体の知事や首長が訴訟を起こす(控訴・上告含む)ときは、知事や長が議案をつくって本会議を招集し、議会の議決を得る必要があるのだけど(地方自治法)、あっけなく省略されてしまいました(知事・首長の専決処分)。

     

 判決が出る日も、敗訴した場合に控訴しなければならない期限も、前々から分かっていたし、「議決を得る暇がない」はずもないのだけど。「本会議での議決」となると、いろいろ面倒になるとでも思ったのかな・・・いとも簡単に専決処分されてしまいました。

 地方自治体のリーダーが地方自治法が定めている重要なルールを守らないのは困ったことで、石原都知事の指摘じゃないけれど、こういうところは、うちの区が批判されても仕方がない部分だと思ったりもします。やるなら、正々堂々やろうよ!
4/07
 最近「格差社会」「下層社会」をキーワードにした新聞・雑誌の見出しが目立ちます。

 以前に比べて「地域格差」を話題にする記事も増えました。文藝春秋、AERA、週刊ポスト・・・東京23区の自治体ランキングが立て続けに特集されていましたね。

 うちの区は「空き巣件数」で1位(23区内)。八王子市と並んで「育てる」では最下位だそうです(首都圏内)。

 統一学力テストの結果をみれば、うちの区の区立小中学校在籍者の学力水準は都内トップクラスに位置しているのだけど、それが全然話題にされないのは悲しいなぁ・・・

 AERAによれば、「育てる」のランキングは、保育園利用料(3歳児中間額)、保育所入所待機児童率、延長保育実施率、出生率で総合的に判断しているのだとか。評価方法は不明確だけど、1位は羽村市だそうです。

 うちの区は合計特殊出生率でワースト3に入っているので、それが響いたのかな・・・?さすがに保育環境が最下位ということはないと思うんだけどなぁ。

 ところで、うちの区では、今年より独自に地域に根ざした教師を養成する教師養成塾(師範館)を立ち上げ(→2005年10月26日の日記へ)、地域発の教育改革に取り組み始めたのだけど、こういった地味な取り組みは、なかなか評価されないようですね。
4/05
 うちの区が地域大学という名前で大人向けの学校を開校させることになりました。

 定年退職され、今後「地域生活」を真剣に考える方(主に団塊の世代)をターゲットにした新しい学びのシステムということのようです(学校教育法上の大学ではありません)。

 定年退職後、いきなり地域デビューするといっても、敷居が高い・・・ということで、このような場所で何かを学びながら、趣味や志の近い方どうし横の繋がりができれば・・・というわけです。

 要するに、「団塊の世代」のための出会い系サロン?そんなふうに言ったら怒られそうだけど。

 今年開講するメニューには、「地域活動入門講座」、「NPO活実践講座」、「地域で子育て支援コース」、「公共サービス起業コース」、「犯罪被害者支援入門コース」、「救急協力員指導者コース」など9つの講座があります。

 地域というより、区が必要とする人材養成をしようという感じも見え隠れしないでもないのだけど、それでも各講座はそれぞれの分野の専門家が講師の先生になっているので、テーマに関心のある方にはご満足いただける・・・といいんだけどなぁ。

 講座を受けたら満足して終わり、になってしまわなければいいのだけれど。

 今週末の開校記念講演会には、「団塊の世代」の命名者である堺屋太一さんが来場され、本格的なスタートを切ることになっています。
4/03
 うちの区に利用者の少ないプラネタリウム付きの科学館があることは、以前も話題にしました(→2005年4月29日の日記へ)。昨年度公募で民間から館長を採用したのはいいけれど、あいかわらず、施設はあまり利用されていないようで・・・

 そんなわけで、久しぶりに施設に行ってみたら・・・・なんと休館!していました。

 うちのひとに事情を聞いてみると、「アスベスト除去工事のため休館している」のだそうです。なんでも春休み期間中に工事をするのが一番効率がいいらしいのです・・・

 科学館の利用者の大半は学校関係者。だから、学校がお休みの時期に工事をしたほうが不便が少ないのだとか・・・なんだか頭が痛くなってしまいました。

 本来、このような施設は、学校休みの期間中こそ積極的に利用してもらえるよう工夫しているのが普通なのだけど、この施設は駅から遠くて立地に難があるだけに・・・

 科学に造詣のある方は区内に大勢住んでいらっしゃるはずだし、なんとか施設を再興できるといいのだけど、改めて解決すべき課題の多さを実感させられています。家に籠もってゲームばかりしているより、よほど有意義な春休みを提供できるはずだけど。。。
4/01
 平成18年度がスタートしました。

 昨年末の国の債務残高は、ついに800兆円を突破。これに地方自治体の債務や年金債務などを加えると・・・もう計算するのが恐ろしいくらいの負債を抱えています。

 というわけで、今年はその重みを実感させられる動きが一気に目白押しになってきました。

 定率減税の段階的廃止(住民税)、酒税、たばこ税、国民年金保険料、国民健康保険料、介護保険料の上昇、障害者自立支援法による定率負担・・・

     

 一方で、日経平均株価は17,000円を超えました。

 バブルの再来なのかどうか私にはわかりません。でも、民間の資金需要が増え、株価が上がり、金利が上昇すれば、借金漬け・借り換え債漬けになっているお役所がますます追い込まれていくことだけは、よ〜くわかります・・・。

 官公庁とその外郭団体の合理化はまだまだ。今年は関係者が一丸となって、
本気で取り組まないと危険です。浮かれてる場合じゃないと思います。


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