文京区役所(その1)
ラクーアと東京ドームを眼下に眺めながら食べられます

 今回は、東京ドームシティの真ん前にある文京シビックセンター(文京区役所の職員食堂)のリポートです♪

 文京シビックセンターは、平成6年(1994年)に完成した地上27階、地下4階の超高層ビルです。

 文京区役所のほか保健所、障害者会館、シビックホール(大ホール1,802席ほか)などが入っています。
 ちなみに、総工費は、旧庁舎の解体・設計費等の経費を含めると約600億円にもなったそうです。

 東京23区役所の中で、1,2を争うゴージャスぶりから、俗に「文京御殿」と呼ばれることもあります。

 とくに25階の展望ラウンジは、最も人気の高い場所。東京23区の中心区から都内を一望できるのだからなんとも贅沢です。しかも無料で!

 区役所窓口が閉まるのは早いですが、展望ラウンジは20:30まで営業中。売店では夜になるとビールも販売しています。

 フロアの一部(展望レストランの部分)を除き、新宿の高層ビル群をはじめ東京の中心部を見渡すことができます。

 展望ラウンジの窓ガラスが斜めになっているのは、室内の光が窓に反射しないようにとの配慮されたもの。夜景鑑賞を意識した構造になっているのですね。

 また、天気の良い日には富士山も眺められるそうです。(でも、排ガスが少なくて富士山を見る絶好のチャンスの年末年始はお休みです・・・)

 抜群の眺望だけあって、25階の展望レストランの人気もなかなかのもの。お昼時には並んで待っている人もいます。(お昼だけ、とも?)

 練馬区役所にしても、文京区役所にしても、どうしてお役所にこんな立派な「展望レストラン」が必要なのかわからないけど・・・



 それでは今回は13階の職員食堂に行きましょう♪

 エレベータはたくさんありますが、高層ビルだけのことはあって、なかなか来てくれませんが、気長に待ちましょう。

 食堂の窓から。2003年春にオープンしたばかりのラクーア(LaQua/旧・後楽園ゆうえんち。温泉施設が新設)や東京ドームが目に入ってきます♪

 25階にある展望レストランほどではないけれど、こちらでもなかなかの眺望を楽しむことができます。

 左上の写真は、東京都庁舎やフジテレビ本社ビルの設計でも有名な丹下健三設計の東京ドームホテルです。これも都庁やフジテレビによく似ていますね。

 職員食堂の営業時間は、喫茶は9:00〜16:30。昼食は11:30〜16:30。夕食は17:00〜19:30です。
 まず、入口にあるサンプルケースの中から好きなメニューを選び、販売機で食券を購入します。

 日替わりランチは、番号で買うようになっているから少し戸惑う人もいるかも・・・。

 

 トレーを取り、カウンターで食券を渡しましょう♪

 セルフサービスなので、箸やお水など自分でセットしていきます。
 お箸は、お役所の食堂にしては珍しく「割り箸」が使われていました。いろんなお役所の食堂に行ったけど、考えてみたら、割り箸は初めてだなぁ。

 食堂のごみ箱は「缶 びん」「不燃ごみ」「可燃ごみ」の3種類。そして、可燃ごみの欄を見ると、「割り箸・ようじ・紙パック・・・」と書いてあります。どうやら割り箸は可燃ごみということで、燃やしているみたいですね。



 職員食堂は、11:30〜13:00過ぎまでは、お役人さまでごった返しています。

 区民以外の一般の人も利用できますが、この時間は落ち着いて食べていられないので、避けた方が無難そう。せっかく眺望もいいんだしね♪

 ガラス貼りなので、室内はとっても明るい雰囲気です。

 窓の外に目をやると、「ラクーア」のジェットコースターが動いていました。そう、近隣から騒音問題で苦情が出て全国ニュースになった噂の「絶叫マシン」です。

 このコースターの正式名称は「サンダードルフィン」。最高時速130キロ、地上80メートルから急降下し、観覧車の輪の中を突き抜け、約1,000メートル走ります。絶叫するわけだよね・・・


いただきます♪



白身魚甘酢あんかけ
¥690

 「白身魚甘酢あんかけ」¥690です。お値段はギリギリ600円台ということで、安く食べるにはイマイチのメニューですが、ボリュームは満点。朝食抜きでペコペコのお腹にも大満足です♪ 

 白身魚は3切れ。これもボリュームがあり、できたてほやほやでした。あんかけは深い味わいで、夕食にいただいても満足な感じ。とっても美味しかったです。

塩焼きそば
(焼売・卵スープ)

¥590

 塩焼きそば+シューマイ+卵スープの組み合わせ¥590です。

 塩味がよく効いていてスパイシーでした。具はにんじん、キャベツ、もやし、玉ねぎ、豚バラ肉、紅生姜。ただ、少し冷めていたので油が浮いている感じがしました。

 たぶん本当はそんなに冷めていないのだろうとは思うけど・・・卵スープの暖かさと対照的になって、冷めている印象が強かったです。

 先の「あんかけ」も、温かくてとっても美味しかったから、それだけショックが大きかったのかもしれないですね。取り合わせとのバランスって大事ですね。

 焼売は1個しかないのが残念なくらい、しっかりしたものでした。

 食べ終わったら返却も自分で。ここは新しいだけあってベルトコンベアー式。自動的に運んでくれます。



 ところで、文京区では、屋上緑化モデル事業の一環で、シビックセンター周辺ビルの屋上緑化を進めています。

 屋上の緑化だけに、地上からは眺めることができませんが、25階の展望ラウンジから緑化されたビルの数々を実際に見ることができます。

 眼下に実際の施行例が見られる数少ない場所だし、ラウンジ内には、それぞれの屋上緑化工事の内容や単価などが記されているので、ぜひ一度ご覧あれ。



 うちの区でもそうなのですが、文京区でも屋上緑化・壁面緑化の工事経費の一部を区が助成しています。(一定の条件を満たした場合)

 東京では「ヒートアイランド現象」が深刻になっているのですが、山手線の内側の都心部で緑化を進めようにも、ビルの屋上しか残っていないのが現状です。

 だから、東京都では自然保護条例を改正して、いまでは敷地面積250u以上の公共施設や1,000u以上の民間の建築物に緑化義務を課しています。

 でも、それでいて職員食堂の割り箸が使い放題・捨て放題ってのも・・・。

 「割り箸の使用は実は環境に優しい」って意見もあるけど、すべての家庭が毎回の食事に使い捨て箸を使って、燃えるゴミに捨てるようになったら、そうも言ってはいられないでしょ・・・やっぱり官公庁で「使い捨て」っていうのは示しがつかないよね?


おもなMENU一覧

たぬきうどん・たぬきそば 各\360
きつねうどん・きつねそば 各\360
しょうゆラーメン \340
かに豆腐ラーメン \440
ハンバーグカレー \590
ポークカレー \410
おにぎり \100
トマトサラダ \130

アクセス
文京区
住所 〒112-0003
東京都文京区春日1-16-21
電話 03-3812-7111
WEB http://www.city.bunkyo.tokyo.jp/
最寄駅 ・営団地下鉄丸の内線・南北線
後楽園駅より徒歩1分
・都営地下鉄三田線・大江戸線
春日駅より徒歩1分
・JR総武線水道橋駅より徒歩8分
駐車場 シビックセンター130台(有料)

 人口 174,855人(平成15年8月1日現在)
 面積 11.31km2


※感想は、あくまで個人的なものです。味や内容を保証するものではありませんので、ご了承ください。
※記事の内容は、2003年(平成15年)8月現在のものです。


[お役所の食堂]