▼おせち料理▼
 「おせち」とは、「御節供」の略で、神さまに供えた食物のことです。また、お正月の 三が日は、水仕事を避けるという習わしから、女性をねぎらう意味もありました。また、おせちには、語呂合わせやかけ言葉のような意味をもった料理が多いのも特徴です。


祝い肴(三種)・かずのこ
かずのこは、にしんの子です。ひと腹に5〜10万個の卵があることから子孫繁栄を願う縁起物として正月料理の祝い肴になりました。
■ 材料
塩かずのこ 150g
少々
だし 1カップ
しょうゆ 大さじ2
小さじ1
みりん 小さじ1
かつお節 少々

1. かずのこは、薄い塩水で、一日漬けておきます。少しだけ塩気を残して引き上げます。
2. 薄皮を取り除いて水洗いをします。
3. ボウルにだしとしょうゆと酒とみりんを合わせ、かずのこを漬けます。
4. 半日ほど漬けた後、かつお節をかけて仕上げます。


祝い肴(三種)・田作り
田作りは、カタクチイワシの幼魚を干したものです。田の肥料にしてたことから豊作を祈って、正月料理の祝い肴になりました。
■ 材料
ごまめ 150g
しょうゆ 大さじ1
砂糖 大さじ1半
大さじ1
みりん 小さじ2
赤唐辛子 少々

1. ごまめを100度のオーブンで、20分焼きます。
2. しょうゆと砂糖と酒とみりんを入れ、大きな泡が立つまで煮立てます。
3. 泡が小さくなったら、ごまめを鍋にいれます。
4. パットに広げて冷まし、小口切りをした赤唐辛子を散らし仕上げます。


祝い肴(三種)・黒豆
黒豆は、一年をまめ(健康)に暮らせますようにと願いがこめられています。甘くふっくらと煮るのは関西風、しわを寄せて仕上げるのは関東風です。
■ 材料
黒豆 300g
熱湯 6カップ
しょうゆ 大さじ1
砂糖 2カップ
小さじ半分
さびた釘 2〜3本

1. 黒豆は粒のそろったものを選び、よく洗いごみを取り、ざるに上げる。
2. 厚手の深鍋に分量の熱湯と砂糖としょうゆと塩を入れ、黒豆と布袋に入れた釘を入れてふたをして、ひと晩ねかせます。
3. 2をそのまま火にかける。沸騰した後、弱火で煮、アクをすくう。
4. 煮汁が減ったら、差し水をして、8時間くらい煮ます。
5. 火を止めて、そのまま一晩おいて味を含ませる。


 おせち料理を重箱に詰める内容は、地方によって多少違います。一段目が、口取り肴、二段目に焼き物と酢の物、三段目に煮物を順に詰めることが多いです。次は、重箱に詰めるおせち料理の代表的なものを紹介します。

重箱・栗きんとん
■ 材料
さつまいも 300g
砂糖 少々
栗の甘煮 1瓶
みりん 大さじ1

1. さつまいもは3cmの輪切りにし、串が通るまで蒸します。熱いうちに厚めの皮をむきます。
2. 1を裏ごしにかけつぶし、砂糖と栗の甘煮のシロップを入れ、こがさないように底からかきまぜます。
3. ぽってりとしてきたら、みりんを加え、最後に栗を加えて混ぜます。


じゅう箱・だて巻
■ 材料
たまご 3個
はんぺん 1枚
砂糖 大さじ4
だし 大さじ1
みりん 大さじ1
小さじ1/4

1. はんぺんは裏ごしをします。
2. 卵を泡立てないように混ぜ、砂糖、だし、みりん、塩を加えます。
3. 裏ごしをしたはんぺんに、2の卵液を少しずつ加えながら混ぜます。
4. 卵焼き器で弱火で焼きます。表面がほぼ乾いた状態になったら、裏返し、中心部が硬くなるまで焼きます。
5. 鬼すだれに、先にやいた面を下にしてのせてクルクルと巻きます。輪ゴムで止め一時間ほど冷ましてから、小口に切ります。


重箱・紅白なます
■ 材料
大根 300g
にんじん 40g
薄揚げ 1枚
ゆず 適宜
小さじ1
だし 大さじ2
大さじ2
砂糖 大さじ2

1. 薄揚げは、熱湯をかけて油ぬきをしてせん切り。絞って水切りをしておきます。
2. 大根、にんじんはせん切りをし、塩をふり、しばらくおいておきます。
3. だしと酢と砂糖であわせ酢をつくり、ここに1と2を混ぜ合わせます。



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