▼ごはんの炊き方▼



 パンの朝ごはんもいいけれど、一日の始まりは、炊き立てのごはんを食べたいです。最近は、炊飯器も賢くなり、簡単においしいごはんを炊けるようになりましたが、ちょっとした工夫でもっとおいしく炊きたいです。

水のバランス
 炊飯器に付属しているカップは、一般の計量カップとは容量が違います。付属のカップは、1カップ180cc、計量カップは200ccになっており、お米場合、付属カップだと、150g、計量カップだと160gになります。炊飯器についている水の目盛りは、付属カップの容量にあわせているので、計量カップで米を計る時は、水も計量カップで計るようにしましょう。
米のでんぷん質をアルファ化するのに必要な水と米を合わせることを水加減といいます。水加減は、好みのご飯の堅さによって変わりますが、一般的には、2割増の水加減で炊くとおいしいと言われています。


水をとぐ
米をとぐ時、炊飯器の内釜を使うと、内釜が傷ついてきたり、米を流してしまったりすることがあるので、ボールまたはざるでとぐようにしましょう。
米は乾燥しているので、水を加えると急速に水を吸水します。とくに、最初、ゆっくりといでいると、水にとけた米ぬかが、米に吸収され、かえってぬか臭くなるので、とぎ汁は手早く捨てるようにしましょう。
何度も水をとりかえてといでいると、米は割れてきます。そして、米に含まれているデンプンが溶けだししまい、米のうまみを逃がしてしまいます。3〜4回、水をとりかえ、水が濁らなくなったら、水切りをしましょう。


米を炊く
最近の炊飯器は、スイッチをおすと、水に浸す時間も含まれていますが、そうでない炊飯器の場合、30分水に浸してからスイッチを入れるようにしましょう。(季節、室温によって吸水率は異なるため、浸水時間は、夏だと短く、冬だと長くするとよいでしょう。)
スイッチが切れた後は、5〜10分間、蒸らすようにしましょう。蒸らして後、水で濡らしたしゃもじで大きく一度かきまぜましょう。そうすると、余分な水分もとび、ベタついたごはんになりません。


 ごはんをたくさん炊きすぎた時、冷蔵庫や冷凍庫に保存しますが、温めなおすとごはんのいやな臭いがします。そんな時は、温める前、ごはんに日本酒を少しふりかけて温めると、アルコールの作用によって臭いはなくなります。



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