政治家にとって冠婚葬祭は欠かしてはならない行事です。いや、とてもとても大事な行事です。だから、他人の不幸を利用して売名に励んでいる議員さんは、後を絶たないようです。
なんと国会議員ともなると、年間1,000万円以上も冠婚葬祭費を使っている人もいるそうです。「カネがかかる政治」は、こんなところにも、その原因があるんです。
国会議員っといっても、税引き後の歳費は1,000万円台なのです。議員から弔電をもらって喜んでいてはいけないと思います。それは税金とかヤミ献金で払ってる弔電なのかもしれないです。
うちのだんなさまは、そんな「いまの政治のあり方」「いまの政治家の存在のあり方」に対して、身をもって異議申立したいという意図から、
すべての有権者の個人的な慶弔に出席できない以上は、(1)結婚披露宴には行かないとか (2)結果的に単なる政治家の売名目的になってしまう祝電・弔電は打たないとか、そんな厳しい約束を自分に課しています。
(ちなみに、とくにお世話になった方で、どうしても出席すべきお葬式には、事前に連絡し、お香典ではなくお線香で控え目にご挨拶に行きます)。
だけど、いつも複雑そうです。だんなさまは、披露宴の招待状が届くたび、苦しんでいます。本音では出席したい。その気持ちが痛いほどわかるだけに、あえて欠席を知らせる長い手紙を書いているだんなさまをみるのは、私もつらいです。
だんなさまの姿勢は、一見すると非常識に見えるかもしれません。選挙のことを考えると、政治家にとって冠婚葬祭は欠かしてはならない行事です。とくに地方で式を開くと、地元のすべての議員から祝電・弔電が送られてくることもあるそうです(だから、首都・東京23区の議員よりも、地方の県庁所在地の市の議員の方が報酬が多いのだそうです)。
でも、やっぱり、それが政治におカネがかかる大きな原因のひとつになっているのは間違いないと思います。
腐敗している政治や政治風土の改善を求めるために、だんなさま(議員)の立場で率先垂範できる方法は、「身をもって節度を示すこと」しかないので、どうかわかってあげてください。 |