:::「今日のみゆき」は、妻みゆきの日記です:::

【2005年10月版】 政治家妻みゆき

10/30
 今年の3月、うちの区にオープンしたアニメーションミュージアム(→3月16日の日記)。

 開館半年が経過しましたが、これまで入場料は無料でした。有料になったら来館者が減るだろうな・・・と思ってたら、無料期間が延長になりました(いちおう来年の3月まで)。

 もっとたくさんの人にアニメーションの世界を楽しんでもらうために延長したそうです。

 というわけで、記念に再び行ってみましたが・・・

 館内にいたのは、私と小学生の男の子の二人だけでした。男の子はひとりで漫画を読んでいました。この近所にはあまり遊ぶところがないからね・・・

 お茶は出ませんが、ちょっとした漫画喫茶風ですね。

 この子が毎日来ていても、日々の入場者として新たにカウントされているんだよね・・・

 なんだか先が思いやられます。どうしたらいいのかな。
10/28
 「本を読んでる君が好き」 昨日から始まった読書週間の今年の標語です。

 「ももたろう」などの昔話を「家で読んでもらったり、話してもらったりして知った」経験は低学年になるほど減少しているそうです。

 また、中高生の読書離れも深刻で1カ月間に一冊も本を読まない高校生は半数を超えているそうです(毎日新聞・全国学校図書館協議会調査)。

 2年前に「子どもの読書活動の推進に関する法律」が制定されてからというもの、「ブックスタート」を実施する自治体が増えています。増えたはずなのだけど、この状態では・・・

 ちなみに、このブックスタート事業を最初に試験実施した自治体のひとつが、うちの区です。成果を再検証する必要がありそうです。家庭内の自覚の問題と言われればそれまでだけど・・・
10/26
 うちの区で独自に教師を養成する教師養成塾(師範館)が設立され、来年4月、第一期生が入塾する予定です(→6月11日の日記へ)。

 修了者の中から、区独自に教員を採用する予定になっているので、注目しています。

 昨日は、その入塾者募集の締切日でした。

 募集人員30名のところ100名を超える応募があったそうです。

 これから、1次選抜(書類)、2次選抜(論文、面接)、3次選抜(面接) と続き、最終合格発表は1月31日。合格してからも採用まで1年はかかるわけで、教師への道のりは遠いですね・・・。

 ただ、教師になりたくても、なかなか採用されない人がいる一方で、せっかく採用されたにもかかわらず、早々に辞めてしまう若い先生も増えています。

 去年度、東京都内で退職した40歳未満の公立小学校教員は、前年度に比べ約2倍(ちなみに5年前と比べると4.6倍)に急増しているとのことです。厳しい数字です。

 最近は、たとえば「小学生の暴力」といったような問題も深刻になっているわけで、全人教育が必要というのは間違ってないけれど・・・どんな方法がベターなのか、教育制度のあり方を含めて、よく考えていく必要がありそうです。
10/24
 あの「東京国際マラソン」と「東京シティロードレース」が一本化し、2007年2月、新たに東京マラソンが誕生しそうです。

 スタートは東京都庁。皇居前→銀座→浅草など観光スポットを通りゴールは臨海副都心。アジア最大規模の大会を目指すそうです。

 オリンピック招致のための作戦のひとつなのかな・・・?来月、石原都知事はニューヨークで「ニューヨーク・シティマラソン」のスターターを務めるそうです。さて。
10/22
 今年も、公務員給料の見直しを検討する時期になりました。

 公務員は労働基本権が制約されているので、公務員の給料は人事院or人事委員会の意見を尊重して決定することになっています。実はこれがやっかいです〜

 東京23区の人事委員会は0.97%の引き下げを勧告してきました。ちなみに、東京都の人事委員会は0.85%の引き下げを勧告してきました。

 これでも国を大幅に上回るマイナス改定だそうです。う〜む。本当は民意を反映する形で、議会がもっと主体的に決定できればいいのだけど・・・

 でも、そのほうがお手盛りになってしまって、余計にヘンになってしまうのかな。いずれにしても、法律そのものを抜本的に変えないと、今のままではどうしようもないです。
10/20
 知ってました? 10月20日はリサイクルの日です。

 10月20日をリサイクルの日にしたのは、物を大切にするという意味の言葉(10が「ひとまわり」、20が「ふたまわり」・・・というリサイクル的な語呂合わせ)からだそうです。

 ちなみに、今月は、都の環境にやさしい買い物キャンペーン月間でもあります。これもあまり知られてないけど・・・

 この運動の関係で、東京都羽村市の(株)福島屋スーパー本店がレジ袋の有料化に踏み切ったところ、5%だったマイバッグ持参率が、たった1ヶ月で65%までアップしたそうです。

 それに引きかえ、うちの区のレジ袋税は実施されることもなく、すっかり風化してしまいました・・・。海外視察の効果?を考えたら、そろそろ英断を求めたいところなのだけど・・・

     


 誰にでもできる最も簡単な環境配慮は過剰包装を止めていくこと。日常生活で言えば、すぐに捨ててしまうようなレジ袋はできるだけ断ることだろうと思います。

 でも、そんなふうに呼びかけているだけでは、思うように過剰包装を削減できないわけで、レジ袋については早く有料化するべきです。もう4年近くもレジ袋税条例を未施行のまま放置しているのは異常だよ・・・なんのために条例をつくったの???

 ちなみに、環境省でも、マイバック(買い物袋)をもったいないバッグと命名し(このネーミング・センスはどうかと思うけど)、「もったいないバッグを持って買い物へ行こう」と呼びかけています。呼びかけだけは熱心にやっているんだけど、成果は・・・
10/18
 うちの区で、全国的にも珍しい黄色いごみ袋の販売がスタートしています。

 カラス対策として区内で実証実験を繰り返したうえで、誕生したごみ袋です。

 毎日のように集積所に群がってきたカラスも、黄色のごみ袋だけは荒らさないことから、製品が市販化されました。

 聞くところによると、カラスが黄色いごみ袋を見ると、黄色が強調されてしまい、袋の中身が見えなくなってしまうとのことです。実験でもそれが証明されたそうです。

 もう少し様子を見ないと判断できないけれど、カラス被害が続くようなら、黄色い袋に統一することも考えるべきかもしれないですね。(って、また23区の清掃協議会がなかなか認めないのかなぁ)

 ただ、ゴミは毎日出されるわけで・・・遠くない将来、カラスが黄色い袋の中にゴミがあることを学習する日がやってきそうな気もします。カラスの頭の良さは、これまで何度も証明されてきました。人間もしっかり学習しないといけないかもしれませんね。
10/16
 また台風が来るようです。

 台風というと、思い出します・・・うちの区を中心に都内を襲った9月4日の集中豪雨のことを。もっとも、あの時は台風が来る前に都内を襲ったのですよね。

 つい先日、水害対応のための緊急の補正予算が成立しました。今年度が始まって半年しか経っていないのに、すでに4回目の補正予算を組むというのも珍しいことで・・・

 被災者のみなさんに対するお見舞金については、さまざまな意見がありました。

 うちの区では、被災直後から被災地域を一軒一軒お尋ねし、1世帯4万円(単身世帯は2万円)をお渡ししたのですが・・・そのあり方をめぐって、受け取られた方からも賛否が寄せられました。気持ちをどのように表すのがベターなのか、なかなか難しい課題です。
10/14
 総選挙の争点だった郵政民営化問題。このたび、関連法案は、衆院では200票の大差で可決。参議院でもあっけなく可決しました・・・。

 わずか2ヶ月ほど前に参議院で否決され、衆議院でも5票ギリギリだったことを考えると、凄い変わりようです。

 もちろん、選挙の結果を見れば予測できたことだけど、法案の中身が変わっていないことを考えると・・・

 ちなみに、解散前に反対票を投じ、自民党非公認になった13人の議員さんのうち、反対票を投じたのはごくわずかでした。「民意」に従ったのだそうです。

 それもそうだけど、郵政民営化反対を支持して投票(当選)した「民意」は・・・?

 それは次の選挙で態度を示すしかないのだけど、そう考えると、任期が4年間というのは決して短くない期間です。基本的には政治家に政治決定を委ねるとしても、大きな争点について国民投票を行うことができるような法律が必要ですね。
10/12
 国勢調査の期間(調査票の回収期間)が終わりました。

 事前の予想どおり(→9月24日の日記)、いえ、予想以上に調査活動が難航したことが、次々と報道されました。

 個人情報だからと調査拒否が多発し、調査員を辞めたいといった声も。ニセ調査員による詐欺事件も複数発生しましたし、ストレスで調査票を燃やしてしまった調査員さんまで出てきました。

 もう、いまの調査方法は限界ですよね・・・そろそろ協力しやすい仕組みを考えないと、無意味な統計になりかねないですよね。

 うちの区では、まだ未提出の方に対し、いま郵送提出を呼びかけています。

 無用なトラブルを防止するためにも、最初から郵送提出を原則にして、期間中に提出のない場合にのみ、公務員が訪問する方法に切り替えられないかな・・・と思います。
10/10
 今日は「体育の日」・・・

 なのだけど、文部科学省から昨日付で考えさせられる結果が発表されました。

 文部科学省の実施した体育・運動能力調査の結果(平成16年度)によると・・・子どもの体力低下は、いっそう深刻になっており、ほとんどの項目で低下傾向が止まらないようです。どうやら、立ち幅とびでは、ジャンプそのものができない子どもも出てきているようで・・・

 バリア・フリーが推進されたこともあって、多少筋力が衰えても、日常生活上何も困らなくなりました。でも、誰にでも優しい障壁のないまちづくりが、実はとくに成長期の子どもにマイナスに働いていることも、直視しなければならない現実なのかもしれません。
10/8
 メンテナンスによりメールのご返事が遅れています。いましばらくお待ちくださいm(_ _)m
10/4
 お役所の文書には、よくわからないカタカナ言葉が多い・・・ そんな苦情を、とくに高齢者の方からいただくことがあります。

 「ガイドライン」「スキーム」「アウトソーシング」「インフォームド・コンセント」「データベース」・・・たしかに、目に付いた資料の中にも、カタカナ言葉が溢れていました。

 定着しているような気になっているカタカナ言葉にも、個人差があります。下手にいい加減な日本語に言い換えて説明すると、かえって分かりにくくなってしまうこともあるし・・・

 そんな問題は、以前から議会でも話題になっていたのだけど、それを受けて、うちの区では、そんな「わかりにくい言葉」をわかりやすく言い換えたマニュアルをまとめるようになりました。

 この度、そんな「うちの区のお役人さま用のマニュアル」が、なんと一般書籍として出版されました(写真/ぎょうせい刊)。

 どの言葉も、なかなか現実に即した言い換えになっていると思います。うちの区がつくったものだから言うわけじゃないけれど、この本は買い!と思います。

 現場で住民からの意見・苦情を一手に引き受けている人たちの声を上手に吸い上げたからこそ、実践的で分かりやすい説明(言い換え)を完成させることができたのかな・・・と思います。

 このあたりが、先日話題にしたココロマメ(→9月20日の日記へ/うちの区が独自につくった児童用読本)との違いかな。

 「餅は餅屋」って言うけれど、同じ税金をかけてつくるのなら、やっぱり畑にあった分野の出版物のほうが、成果や反響が大きいですね。
10/2
 乳がんに関する啓発運動のシンボル「ピンクリボン」って、ご存じですか?

 ちょうど、いま、東京で「ピンクリボン・フェスティバル」が開催されているところです。

 東京都の乳がん死亡率は全国一・・・だからかどうかはわからないけれど、啓発運動の一環として、東京都庁までもが派手に(ピンク色に)ライトアップされていたのには驚きました。なんだか怪しげなホテルみたいだけどね・・・

 ちなみに、いま東京都庁の食堂に行くと、カラダに優しいピンクリボンランチを食べることができるそうです(28日まで)。

     

 さて、うちの区で「乳がん検診」というと、これまでは視触診のみで行われていました。でも、視触診による検診は見落としも多く、その効果には大きな疑問がありました。それで現在では、専門医・専門技師によるマンモグラフィ検診が行われるようになっていますが・・・

 ただ、一言で「がん検診」といっても、医療機関によって質に差があることが問題になっています。わざわざレントゲン被爆するからには確実に効果を出すことができるよう(見落としのないように)、検診の精度を高めるための追跡調査が必要不可欠になっています。

 がん検診さえ受ければ安心ということではなくて、日ごろから自分の健康に気を遣うという姿勢を継続していくことが、実はいちばん大切なことみたいですね。


2005年9月の日記へ 台所日記(Weblog)へ 2005年11月の日記へ