:::「今日のみゆき」は、妻みゆきの日記です:::

【2006年7月版】 政治家妻みゆき

7/28
 うちの区に新たに芸術会館が建設されることになっています。
 
 新しい施設は、演劇、舞踊等に利用できる小劇場や阿波おどり振興のためのホールなどを備えて、平成21年3月にオープンする予定になっています。

 建物の管理・運営は民営化方式(指定管理者制度)が導入され、お役所ではなく、民間人が独自のノウハウを活かして直接管理・運営することになっています。

 すでに行政側は、いつになく速いスピードで指定管理者(候補者)を選び、準備を進めているのだけど・・・議会側は選定過程などに問題があると判断し、誰を指定管理者にするかは継続審査状態で未決定です。

 しかし、形式的には審査が凍結状態になっても、すでに契約した建築工事(旧地域施設の解体工事=写真)は、どんどん進められているわけで・・・

 要するに、後戻りできないような既成事実は、どんどん積み重ねられているわけですね。

 継続審査といっても、形ばかりでは意味がないような気がするのだけれど、結局のところ「既成事実」が物事を決めていくだけなのでは、議会は不要だと言われても仕方がないかもしれませんね。
7/26
 警視庁が今年1〜6月の犯罪認知状況を発表しました。

 悲しいことに、うちの区は、侵入窃盗認知件数が23区中最も多い区になってしまいました。空き巣などの侵入盗の被害でナンバーワンになっても全く嬉しくないですね。

 去年1位だった世田谷区は、936件から705件に減少し2位に。一方で、うちの区は、591件から952件に増加。去年の世田谷区の件数よりも多くなってしまいました。

 もちろん、人口は世田谷区のほうが多いのだけど・・・。

 世田谷区の件数が減少した原因は「防犯カメラの存在」と分析されています。世田谷区では、警察の指導によって、事業所だけでなく一般家庭にまで防犯カメラが積極的に設置されるようになった地域が出てきたのです。

 その結果、世田谷から隣の区(うちの区)に窃盗犯が移動し、件数が増加したのではないか・・・と分析されているわけです。

 それが正しければ、カラス対策とよく似ていて、対策すれば被害が減るというよりも、被害が移動するだけなんですね・・・。

 このように、世田谷区でめざましく防犯カメラの効果が現れたというので、うちの区でも、録画機能つきの防犯カメラの設置等に補助金を出すことに。うちの区だけのことを考えれば早い対応は得策だけど、ただのイタチごっこになるとしたら、何ら根本的な対策になっていないのでは・・・という批判もあって、なかなか耳の痛い話ではあります。
7/24
 親と同居している若年層が増加していることが、国立社会保障・人口問題研究所の調査でわかりました。男女別に結果をみてみると・・・

親と同居している比率 【カッコ内は前回(5年前)】

 男性●20代後半 64.0% (58.3%)
 男性●30代前半 45.4% (39.0%)

 女性●20代後半 56.1% (51.3%)
 女性●30代前半 33.1% (22.9%)

 「親と同居」の比率は、男女ともに5年前と比べて確実に増えていることがわかります。

 親と同居している人の全てが、パラサイトシングルというわけではないと思うけれど、未婚化・晩婚化が進んでいることを考えると、結婚して新しい家族をつくるよりも、精神的にも経済的にも安定できる親との同居生活を選択しているのかもしれませんね。

 ちなみに、去年の国勢調査の結果によると、30〜34歳男性の未婚率は47.7%、30〜34歳女性の未婚率は32.6%にも及んでいます(全国平均)。

 親離れしない子どもがいけないかのように言われる風潮があるけれど、それでは子離れできない親に本当に問題はないのかどうか、こちらも考えさせられる問題だと思います。
7/22
 明日は土用丑の日&大暑です。

 1年のうちで最も暑い日を迎えるというのに、全国各地で土砂崩れや浸水など豪雨による被害が拡大しています。20日に県知事選がはじまった長野県でも被害の深刻な地域は選挙どころではないみたいですね。

 それにしても、うなぎの価格が高騰してます。稚魚の不漁による養殖うなぎが減少の上に、残留農薬を規制するポジティブ・リスト制度(→5月29日の日記へ)の導入で中国産うなぎが品薄になったためなんだとか。踏んだり蹴ったりですが、自然が怒っているように思えます。

 明日は恒例になった全国いっせい開幕打ち水大作戦の日です(→2005年8月9日)。

 雨が酷くてそれどころじゃない地域もあるけれど、暑さの深刻な地域にお住まいのみなさんは、お風呂の残り湯などを利用してヒートアイランド対策をしましょうね。
7/20
 先日、うちの区で、議員のことを「○○センセイ」と呼ぶのではなく、「○○議員」と呼ぶように議長から区長へ申し入れが行われました。時代の流れかもしれませんね。

 もともと議員に対して、尊敬の念を込めて「センセイ」と呼んでいる人なんて、ほとんどいないと思います。多くのお役人さまは「呼びやすいから」「失礼がないから」「無難な呼び方だから」「議員の数が多くて名前が覚えられないから」センセイと呼んでいるだけです。

 実際に、先生と呼べるような立派な人格者が議員になることも少なくなっています。いわば「普通の人」が議員になる時代だから、ある意味で当然ですけどね・・・

     

 ちなみに、私たちの場合、うちのひとを呼称するにあたっては、昔から「先生と呼ばないでください」と言ってきました。センセイなんて呼ぶ人はお役人さまぐらいでしょう。

 お役人さまも、最初は呼びにくいでしょうが、そのうち慣れてしまえば、なんてことはないと思います。先生と呼ぶに相応しい議員にだけ先生と呼んでいればいいと思います。

 ところで、うちのひとも、私も、ご年配の議員さんや先生然とした議員さんのことを話題にする時などに、「先生」付けで話したり、「先生」付けで呼んだりする場合があります。たぶん、それは今後も同じだろうと思います。

 ちなみに、私は女ですが、公式の場や目上の方・親しい方から「くん」付けで呼んでいただくことについては、全く抵抗がありません。たまに男女分け隔てなく「さん」付けであるべきだなどと言う人がいますが、呼称に拘る人に人格者はいないような気がしています。
7/18
 去年、栄養教諭という新しい学校の先生が誕生しました。

 栄養教諭の導入は各自治体に任されています。去年は4都道府県でしたが、今年はさらに22府県増え、26都道府県が栄養教諭を配置しはじめています。

 栄養教諭には、専修免許状と一種免許状と二種免許状の3種類あります。一番仕事の範囲が広い専修免許状は、「管理栄養士免許」+「修士の学位」+「一種免許状授与の所要資格に加えて必要な24単位」を取得しなければなりません。

     

 学校栄養職員から栄養教諭になる場合は、単位数などの軽減があるのだけど、管理栄養士の免許を持っている私でも、専修免許状を取得するためには、今から大学院に通い、さらに24単位を取得しなければならないことになっています。

 その道のプロになるために必要なことだとは思うけれど、これだけ長い時間、学校に拘束させる理由は大学全入時代における大学の生き残り策というのが本音みたい。最近、大学の教授や理事に天下りするお役人さまって、知事や議員を含め、とても増えてます・・・

 確かに子どもの「食の乱れ」は深刻。糖尿病、肥満、拒食症など大人が罹るような病気の子どもも増えています。そのための対応は重要な課題だと思います。でも、それは栄養教諭や栄養士を揃えれば解決するという問題ではないような気がします。

 だいたい安易に給食の好き嫌いを許しながら、栄養のお勉強をしても説得力に欠けるような・・・。小さい子って、そんな理屈でごはんを食べるのかな?
7/16
 9月に阿波踊りサミット2006が東京で開催される予定です。

 阿波踊りの連は、全国約50ヶ所に約500連も存在するそうです。本場の徳島は、独り歩きしている阿波踊りに複雑な思いがあるのか、サミットではルーツは徳島ですよ〜ということをPRするみたいですね。気持ちはわかるかも・・・

 ちなみに、うちの区の阿波踊りは、東京では古いほうで、今夏に50周年を迎えます。

 街頭の提灯からも、やる気がムンムン伝わってきます。今年の夏も熱くなりそうですね。
7/14
 うちの区が、水害情報をメールで提供するサービスを開始しています。

 メール発信登録すると、(1)大雨・洪水警報や注意報が発令されたとき、(2)河川が警戒水位を超えたとき、(3)雨量が基準値を超えたときに情報が配信されてきます。

 豪雨・水害を防ぐことができないとしても、とにかく情報提供は迅速に・・・という大目標のもと、情報提供が始まったわけです。

 昨年、大規模に都内を襲った集中豪雨(→2005年9月14日)は、うちの区を中心に、本当に大きな被害が発生しました。

 ヒートアイランド現象が深刻になる中、東京のど真ん中で冠水が続いている地域があることを真摯に受け止め、この10ヶ月間、水害被害を拡大させないための対策が、ざまざま進められてきました。

     

 大雨による冠水など都市型水害は地震より発生する確率が高いという意味で、もはや都市型水害は他人事ではない問題です。すでに発信されている犯罪発生情報(→4月23日の日記へ)とともに利用をオススメしたいサービスだったりします。が・・・

 今日、さっそくシステムの誤作動が発生し、間違った情報が配信されてしまうアクシデントが発生していました。お天気は悪くないのに、どうして雨量情報が届くのだろう・・・と思われた方も少なくないかもしれません。

 結局、「備えあれば憂いなし」というわけで、システムだけに頼らず、日ごろから備えを怠らないようにしたいですね・・・
7/12
 デートDVdomestic violence)って知ってます?

 DVは「配偶者から受ける家庭内暴力」のことで、それ以外の「交際相手からの暴力」のことをデートDVと言っています。

 デートDVは、DV防止法の対象外なのだけど、最近ではデートDVが原因で視力低下やPTSDなどの後遺症を負った女性が損害賠償請求を行うなど、注目を集めるようになっています。

 とはいっても、DVの被害者は女性ばかりと言いたげな偏った論調が多いですけどね・・・

 うちの区の男女平等推進情報誌(ゆうCan36号)によると、いわゆる身体的暴力のほか「デートDV」として、下記のような言葉や態度による暴力があることを指摘しています。

バカにした言葉や汚い言葉を使う
怒鳴る 皮肉や嫌みを言う
不機嫌になったりむっつりしたりする
自分の失敗を決して認めないで相手のせいにする
感情を見せない 無視する、など
「ゆうCan36号」より

 でも、女性の方なら、多かれ少なかれ経験があると思うのだけど、たとえば、私の場合でも、生理前になるとイライラしたりすることがあります。

 毎月のこととわかっていても、抑えられない感情がふつふつ沸き、上に並べられているような言動をとってしまうこともあります。このような「女のヒステリー」は、それはそれで迷惑だと思うし、その被害を被るのは、だんなさまだったりします。

 でも、私の場合、そのことで責められたことは一度もありません。だからこそ感謝できるし、彼が落ち込んでいるときは応援してあげたいと思えます。DV行動は確かに許される行為ではないことになっているけれど、“思いやり”の気持ちをもって、“おたがいさま”なんだと自覚することが、よい関係を維持するポイントなんだろうと思います。
7/10
 食事中の方はごめんなさい!と先に断っておかなければならないような事件が、お隣の区で発生しました。

 自分の家の庭に排せつ物を埋めて悪臭などを発生させ、区長の改善命令に従わなかった方が刑事告発され、東京都環境確保条例違反の容疑で逮捕されました。

 この条例は、誤解を恐れずにいうと、主にもっと大きな公害を防止する目的のために制定されたこともあって(野焼きやアイドリングの禁止など個人に影響がある内容も多いものの)、個人が発生させた悪臭に関連して逮捕者が出るのは初めてのことになります。

 ただ、実際には騒音・悪臭・ごみの処理など身近な問題に関して寄せられる苦情は少なくないので、迷惑防止条例や環境確保条例を適用した運用例は貴重だと思うし、今後の対応を考えるうえでも、たいへん参考になります。今後の動きに注目です。
7/06
 いま話題の「メタボリック(内臓脂肪)症候群」への対応として、2008年4月から、40歳以上の方の健康診断に腹囲や血清尿酸の測定を義務付けるそうです。

 ちなみに、ウエスト周りが男性85cm以上、女性90cm以上の方は要注意です。

 うちの区でも、「ウエストサイズ物語」と称するイベントが始まっています。なんだか「デブは悪」みたいなイベントですが・・・

 30歳以上で「ウエストサイズが太いな」と思っている方がモニターとなり、健康的にウエストサイズを減らすことを11月までチャレンジします。期間中は、うちの区から励ましのお手紙が届き、みごと目標達成した方を表彰するそうです。

 管理栄養士としては、大いに賛成したいところだし、ウエストサイズを意識することは、健康を気遣う意味で大事なことだと思うけれど、いわゆる「理想の体型」まで、お役人さまに指図される時代になったのかと思うと・・・って気分です。

     

 インターネットの世界では、最近ダイエットブログが流行ってます。自分の体重を世界中に公開することによって緊張感が高まり、ダイエットが持続できるのだそうです。だから、ウエストサイズ物語で表彰されることを励みに頑張れるなら、それは意味があると思います。

 でも、ダイエットが難しいのは「その後」なんですよね。ダイエットを止めた途端にリバウンドする人が多いので、ダイエットは一生習慣化させなければ意味がありません。

 太りすぎは間違いなくカラダに悪いけれど、それで太っている人の人格まで否定するようなムードができるとしたら、ただのいじめになってしまうような気がします。
7/04
 全国25の自治体で地域若者サポートステーションが開設されます。

 ニート対策として、厚生労働省が計画した事業です。これまでハローワークが行ってきた職業紹介や能力開発支援だけでなく、職業意識の啓発や社会適応能力支援を重点的に行うため、このステーションには臨床心理士などの設置が義務づけられます。

     

 だけど・・・経済産業省がやってるジョブカフェと何が違うの?と思ってしまうのだけど、今回の事業は、主にコミニケーションが不得意な人向けのサービスなんだそうです。つまり、ステーションでは、ハローワークにも、ジョブカフェにも通えない人を支援するみたい。

 「ニート支援」として、ちゃんと機能すればいいけど、ニートを口実にしつつ、お役人さまの天下り先をつくり出すことが目的なんじゃないかと疑いたくもなります。

 ちなみに、東京23区の中からは最も失業者の多い区(とくに若年層の失業率が高くなっている)足立区さんが選ばれました。選ばれた25の自治体に対しては、最大約1,100万円の補助金が支給され、雇用対策が実施されます。動向に注目したいと思います。
7/02
 たばこの価格が値上がりしました。たばこ税の増税ですね。

 だいたい1本当たり約1円の増税です。うちの区も、その恩恵を受けます(たばこ税の正確な税額はこちらへ)。愛煙家のみなさん、ごめんなさい。

 でも・・・喫煙習慣が長くなって、たばこを原因とする病気になったら、医療費がかかってしまうわけで(うちの区の国民健康保険財政も悪化してしまうわけで)、やめられるものなら、この機会にやめてもらえると助かります・・・

     

 ちなみに、1本1円以上の値上げしたたばこの差額は、未成年者が自販機を使えないシステムに改良する費用などに使われる予定なんだそうです。

 とはいえ、日本のたばこは、欧米に比べるとまだまだ安いのも事実です。ヨーロッパでは超高率の税を課している国も少なくなく、イギリスのように一箱1000円にもなる国もあるわけで・・・タバコだけを狙い打ちにすることには賛否があるけれど、未成年者に対する喫煙抑止という意味では、間違いなく効果のある政策だと思います。


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