:::「今日のみゆき」は、妻みゆきの日記です:::

【2004年4月版】 政治家妻みゆき

4/28
 うちのだんなさまが初当選し、議員になって、まもなく5年になります。

 この5年間、いろいろな事件を見聞きしてきたのですが、同じ地方議会といっても、地域の個性(大都市と地方都市、都市部と郡部、西と東、人口規模などなど)によって、議員の立場や議会のあり方は千差万別ということでした。

 ただ、ひとつだけ共通していること。それは、実質的に重要なやりとり(真の決定)が、議事録・会議録に載らない非公式の場で行われていることが多いこと。民間はそれでも仕方がないけど、公務がそれでは困るんだけどなぁ。

 だから、「公式の会議で議論する」というより、むしろ「懸案になっていることを会議録に残しておくために公式の会議を開いている」と言った方が良いのかもしれません。う〜む。。。

 これはどの地域でも、なかなか変えられないでいるテーマみたいで、徐々に小さな実践を積み重ねていくしかないみたい。「小さな実践」が、やがて大きな道になりますように・・・
4/26
農林水産省と国際コメ年  今年は国連決議で国際コメ年になっています。知ってました?

 おコメは、小麦とは違って粒のまま「ごはん」として食べることができるので、それだけでたくさんの栄養素を含む優れた食材です。

 しかも、作物の播種量・収量比(種まき量と収穫の量の比較)でみた成績も良く、人口扶養力の高い食材ということもあって、いまアフリカで急速に普及しているのだそうです。

 写真は農林水産省の建物。懸垂幕には「おコメ、私たちの命 2004年は国際コメ年」と書いてあります。日本では農業改革の一環として、ほんの少しだけ構造改革特区(農業特区)が実現したものの、ほとんど効果はなさそう。国際コメ年の取り組みが日本の農政にどんな影響が出てくるのか、もう少し見守っていかないといけないのかな?
4/24
 これまで「図書館といえば月曜日休み!」というのが定番だった図書館でしたが、全体的に開館日や時間が多様化しています。便利になりましたね。

 うちの区でも、4月から各地域図書館の休刊日が変更に(月or金+毎月15日)。また、中央図書館の休刊日が月2回だけになったので、基本的には毎月15日を除くと、区内の図書館のどこかは必ず開いているのが原則になりました。

 ただ・・・東京都内では、都立図書館の図書館資料費が近年激減しているので(かつての半分以下)、今後も「図書館のあり方」には注目です。
4/22
 うちの区の作業所では、働く障害者のみなさんの月収が1万円以下というのが厳しい現実です。

 これに対して、元ヤマト運輸の小倉昌男さんが設立したヤマト福祉財団と株式会社スワンが、日本の福祉を変えていると話題になっています。

 わたしも以前から注目していたのだけど、クロネコヤマトが郵便局の仕事を変えたように、ここでもお役所や社会福祉法人を変えていくかもしれませんね。

 株式会社は営利を追求するので福祉と両立しない・・・と悪口を言う人もいるけど、株式会社スワンでは、障害者のみなさんがイキイキと働きながら、月収5〜10万円を得て相応に自立生活を送っているわけで・・・そんな悪口を言ったら、ばちが当たると思います。

 スワンネットは、共同作業所の経営力の強化を兼ねて、今度は野菜づくりにも取り組んでいるそうです。そのタマネギとジャガイモは、うちの区内でも買うことができます♪

 写真は、うちの区内の社会福祉法人済美職業実習所の入口で撮影したもの。完全な住宅地の中での無人販売だけど、少しずつ着実に売れているそうです(→こちら)。
4/20
 「政治資金パーティー」というのがあります。れっきとした法律用語で、「政治家の資金集めのためのパーティー」のことです。

 「政治資金パーティー」のパーティー券は、一般の企業献金と違って、収支報告において購入額20万円まで会社名を公表しないくても良いので、法の抜け穴(企業献金の抜け道)と言われています。

 実際に、その政治家と仲良くするしかない人(官公庁の出入業者さんなど)が大量にパーティー券を購入する(させられる)ことが少なくないんですよね。

     

 ところで、ある政令市の市長さんが、今日の夜に開催する「政治資金パーティー」は、お役人さま(市の管理職)のご自宅にまで、出席確認書が郵送されていたみたいですね。

 強力な人事権を持つ上司からの確認書だし、部下として行かないわけには・・・本当は公務員の地位を利用して、パーティー券の購入を求めることは違法なんだけどなぁ。

 それにしても、政治家が主役のパーティって、ホント良い話聞かないです(お役人さまが無料で参加・・・と称して、事実上の人数合わせorタダ働きさせているケースなど)。

     

 純粋に出世を望む部下や取引を望む出入業者さんのところに出席確認を送りつけられたら、その人は、もう行くしかないだろうし・・・

 すべてのパーティが悪い訳じゃないと思うけど、政治不信や財政危機といった問題が解決するまでの間は、誤解を招くような「政治資金パーティー」の開催は少し自粛するようにしないと、とても政治への信頼回復なんてできないと思うんだけど・・・ 
4/18
new首相官邸  小泉首相が、国会議員年金廃止に言及したことで、いよいよ年金改革が動きだす・・・といいのだけど(→2月12日の日記へ)

 これは年金保険だけじゃないけど、各「保険」制度は、だんだん複雑になっているし(実際よくわからないって方が少なくないわけで)、まず、それを改善しないと、不公平感は漠然と残り続けると思います。

 年金制度も、職業によって内容が分かれているけれど、そろそろモノサシを統一にして、あとは各自が実際に支払った金額や各自の自主運用の状況に応じて受給できるように、確定拠出型にしていくべきなんだろうと思います。(写真はnew首相官邸です)
4/16
 うちの区のレジ袋税が制定されて、すでに3年目に入りました。でも、未施行ということもあって、やっぱり過剰包装(レジ袋)の削減は進みませんでした・・・
 うちの区が実施した第3回のマイバッグ等持参状況調査は、最悪の結果に。税金から補助金を出して、10万円の旅行券プレゼント(3組)etcのマイバック・キャンペーンをした後の調査だったのになぁ。。。(→詳しくは、10月11日の日記へ

    

 ちなみに、区内のマイバックの持参率は28・2%。でも、これにはジュースを1個だけ買ったお客さまがレジ袋を貰わなかった・・・というような数も含んでいる数字なので、実態はもっと悪いはずなのです。(→12月2日の日記などへ)
 実施しないつもりなら、別の方策を考えないといけないし、全く効果の出ないこと(エコシール制度など)に税金を注ぎ込み続けるのは良くないですよ。

 それにしても、ついつい過剰包装になってしまうのが、日本の包装文化。外国に行くと、日本の包装がいかに過剰かよくわかります。それが「文化」という意見もあるけど、リサイクルが容易な紙ならともかく、石油資源の場合はちょっと勝手が違うと思うんですよね。
4/14
スーパーの「ノー・レジ袋」意思表示カード  ブームだった地方自治体の独自課税(法定外税)も、転機を迎えています。たしかに強引な税もありましたしね・・・

 横浜市の「馬券税」は導入断念(国との協議取り下げ)、山梨県の「ミネラル水税」は難航、太宰府市の「駐車場税」は徴収拒否で混乱(3年後の廃止決定)、東京都の「銀行税」は和解(事実上敗訴)、「パチンコ税」は断念・・・

 さて、可決はしたけど実施するメドが立っていないレジ袋税はどうするんだろう。存在すら忘れられたころに、人知れず消滅していくのかな・・・
4/09
 イラクで活動中の民間日本人3人が、武装勢力に拉致された模様です。イラク南部のサマーワで活動を続けている自衛隊が3日以内に撤退しなければ殺すと通告しています。

 過去の日本赤軍の事件などを考えると本当に難しい局面だと思います。ここは政府与党・野党の垣根や政治的思惑を超えて、真摯に議論しなければならないと思います。
4/07
 うちの区の学校の先生(48)が結婚披露宴の司会で約2,000万円の副収入を得ていたそうです(過去18年間)。

 でも、お役人さまや政治家には、一定の兼業禁止規定があります。だから、無届けの兼業はもちろん、公務の中立性などに悪影響のある兼業も禁止されてます。

 少し前に「自衛隊勤務の元プロボクサーが復帰」というニュースがあったけど、これも職務最優先のチャリティーボクシング(ファイトマネーを受け取らない)という条件で復帰したわけで・・・なかなか厳しいルールがあるわけです。

 今回の場合も、減給程度ではすまないと思いますが・・・なかなかの腕前だそうなので、きっと学校をお辞めになったら、そちらの分野で大活躍されるのかもしれませんね。

    

 さて、兼業禁止規定といえば、最近、東大和市の議員が「兼業禁止規定」違反の疑いで失職と、議会の全会一致で決定されたことが話題になりました。

 ちなみに、法律上は、当該行政官庁と請負契約のある会社の役員などと議員などを兼職することは「完全に禁止」なのだけど、実際の運用(判例)上では、売上額の50%以上を官公需に依存している会社の役員等が、違法扱いの基準になっていました。

 このケースでは50%には満たなかったそうなのですが、議員としての自覚に欠けるとして、クビになったようです。「議会人としての倫理性、潔癖性を求めた」のだとか。どうやら、地域によって、人によって、感覚に違いがあるようです・・・
4/05
 乳がん検診が変わります。(といっても、詳細は目下検討中だそうだけど・・・)


 がん検診の有効性については、最近、うちのだんなさまも話題にしてきたのですが、さっそく乳がん検診の見直しが行われることになりました♪

 日本乳癌学会の調査によると、乳がん患者の82%は自己発見したのであり、専ら検診で乳がんが見つかった患者は3%に過ぎなかったそうです。


 うちの区の乳がん検診といえば、これまで視診・触診だけしか行われてきませんでした。でも、ただ肉眼でじ〜っと見たり、手でさわったりするだけでは見落としも多いので、わざわざ税金で実施している意味がありません。

 しかも、うちの区のガン検診では、診療報酬(公定価格)を超える特別な報酬が、税金でお医者さまに支払われています。支払っている金額に見合うだけの効果を上げられないのなら、別の方法を導入するか、廃止するのは当然ですよね。
4/03
 うちの区でも、撤去した放置自転車の保管期間が短縮されました。

 これまでは所有権(これがなかなか無視できない問題)に配慮して、撤去から60日間保管していたのですが、今後の保管は30日間だけになります。

 放置自転車やバイクの存在は、都市共通の悩みの種。長時間、都内の狭い道に所狭しと放置されているのは、歩行の妨げだし、災害発生時にも迷惑な存在です。

 ちなみに、放置自転車1台あたりの平均処理費は、約3,700円でした(決算数値)。

 撤去するにも、保管場所を確保しておくにも、処分してしまうにも、多くのお金がかかっているだけに、まだまだ合理化していかないといけないですね。
4/01
 新年度がスタートしました。今年度も変化が目白押しです。

 たとえば、日常生活に関係深いところでは・・・

住民税の均等割部分の引き上げ(1人3,000円→4,000円に)
★ 事業主やフリーターは「国民健康保険・保険料の引き上げ」
★ サラリーマンは「厚生年金・保険料の引き上げ」
★ 生活保護世帯は「生活保護費の引き下げ」
★ 主婦・主夫は「配偶者特別控除の廃止」(配偶者控除は存続)
★ 高齢者は「公的年金等控除の縮小・老年者控除の廃止」

 財政破綻の足音が迫ってきていることを実感します。こんなとき、政治こそ変わらないといけないはずなのですが・・・本当にもどかしいです。


2004年3月の日記へ 台所日記へ  2004年5月の日記へ