:::「今日のみゆき」は、妻みゆきの日記です:::

【2004年8月版】 政治家妻みゆき

8/28
 いま、全国の公立小中学校の先生の人件費は、国が半分を支払い(義務教育国庫負担金)、都道府県が残りの半額を支払っています。

 でも、実際に公立の小中学校を運営しているのは、区市町村です。複雑です。

 どんな世界であっても、「お金の出所」の意向に左右されます。もちろん、それがメリットに働くこともあれば、デメリットに働く場合もあって、善し悪しを一刀両断できないのが悩ましいところです。

  

 今月、国の義務教育負担金(先生の人件費)をどうするのか、全国知事会をはじめ、あちらこちらで大きく話題になりました。

 いわゆる「三位一体の改革」で国税の一部を地方に譲る(国税3兆円分を地方税にする)代わりに、それに見合うだけの国庫負担金を廃止する必要に迫られているのだけど、その対象をどれにするのか、延々と議論が続いているわけです。

 義務教育は、ある程度全国的に均一な水準で行うべきというのは当然だと思うけど、だからといって、土地の値段や住居費など世界一物価が高い東京と、そうではない地域の一人あたり教職員人件費にそう大きな差がないままなのは不思議なんだけどなぁ。
8/26
社会保険庁のサイトへ  年金問題で大揺れになった社会保険庁。
物品購入などの「契約のあり方」についても、根深い問題があることが話題になりました。

 このほど無競争状態の随意契約を改善することになったと、ようやく正式に報道発表されました。よかったです。

 でも、これは、どのお役所にも共通する問題ですよね。

 うちの区は、入札・契約改革が進んでいるほうだけど、それでもまだまだ改善が必要な部分が数多くあります(→7月28日の日記/→6月9日の日記/→3月22日の日記など)

 最近、来年度の予算編成にむけた「数あわせ」で、義務教育費(教師の人件費)や生活保護費(国の補助率削減)が焦点になっているけど、秋の臨時国会や各地の定例議会では、もっと具体的で突っ込んだ議論が必要かもしれません。
8/24
 今年も、大江戸打ち水大作戦が実施されています→

 大江戸打ち水大作戦は、打ち水によって東京の気温を下げようというプロジェクトです。
ヒートアイランド対策として、昨年から始まりました。

 道路に少し水をまくだけでも体感気温は全然違うし、なんといっても誰でも気軽に実践できるのがうれしいです。今年は昨年と違って猛暑なので、気分的にも期待できそう・・・

 ただし、打ち水には二次利用水(おふろの残り湯など)を使ってください♪
8/22
 今日の写真は、お台場です。夏休みということで、多くの人で賑わっています。最近では、地方から観光目的で来られる方も増えましたね。

 ところで、東京はどこも駐車料金が高いですが、なかでも臨海副都心にある公共施設の駐車料金は、都心にある公共施設よりも高いことが多いです。

 東京都内の駐車場事情は、丸の内や新宿など中心部のほうが悪いはずなのですが・・・

お台場からレインボーブリッジの眺め  なぜって?

 こんなところにも、苦しい財政状況を垣間見ることができるんですよね。

 お台場や有明をはじめとする臨海副都心は東京都が開発した土地。はた目には、活気がある地域なんだけど、東京都にとっては、なかなか悩ましい土地だったりするんです。

   

 その昔、臨海副都心の開発費用は、臨海部に進出する企業が支払う権利金や賃貸収入などで賄えると説明されてきました。

 でも、結局それは実現できないまま。その可能性もなさそうなんです。

 東京都は、臨海会計と他の会計(埋立会計と羽田沖会計)と統合してしまうことで、なんとか維持させているけれど、正確に言うと、それって会計操作以外の何物でもなく・・・今後の東京都の財政再建を考えると、本当に頭の痛い課題の一つになっています。

 石原東京都知事も「行くも地獄、退くも地獄」と苦しい胸の内を語ったことがありました。オーソドックスに処理するしかないと思うけど、受ける痛みは小さくなさそうです・・・
8/20
ポスター画像  写真は、うちの区の「安全美化条例」の宣伝・啓発ポスターです。


 安全美化条例は、歩きたばこ・落書き・犬のふんの放置・ポイ捨てについて、条例に罰則を盛り込んだことで話題になりました。約1年前のことです。

 罰則が盛り込まれたテーマについては、取り組みも進み、それなりに効果を上げてきました。

 さて、次の検討課題は行政代執行の制度化です。

 この条例には、自分の所有地(あき地やあき家など)を適正に管理していない所有主に対して、区が独自に改善命令を出せることが規定されています。この改善命令に従わない場合、区は所有主の氏名などを公表することもできます。

 たとえば・・・庭の雑草を放置していて害虫が発生しているとか、ゴミを捨てないで放置している、といったようなケースですね。

 でも、この命令には強制力はないし、そもそも所有主が区外の居住者である場合には、ほとんど効果がありません。そこで、区が直接的に改善できるように、行政代執行制度を安全美化条例に盛り込むことを検討しているわけです。

 基本的には大賛成なんだけど、課題も少なくないし、よく整理しないといけないですね。
8/18
 東京の連続真夏日記録は40日で途切れたけれど、それでも記録的な猛暑は相変わらず。立秋やお盆が終わっても、まだまだ暑いです・・・

 でも、そのおかげで、ビールや茶飲料の売り上げは絶好調、海の家も過去にない好況、都内のホテルの稼働率も急回復・・・のようですね。

    

 なかでも、パークハイアットは「外国人客が昨年の2倍」、グランドハイアットは「昨夏はほとんどの宿泊者は日本人だったが、今年は外国人が6割を占める」とか(産経新聞)。

 国や東京都が取り組んでいる観光キャンペーンの成果?(→5月1日の日記へ)

 たぶんそうじゃなくて、新型肺炎(SARS)やテロの不安が落ち着いたからなんだろうと思います。もう一過性のイベントや単一のハコモノ施設だけで地域振興・観光振興できる時代ではないですよね?
8/11
杉並  全国各地で、真夏日や熱帯夜に関する記録が更新しそうです。

 この暑さは、何時まで続くのかな・・・

 雨が少ないだけに、心配なのは「水」。調べてみたら、首都圏はまだ水不足という状態ではなかったけれど、節水には心がけたいですね。

 お盆の間は、台所日記でお楽しみください♪
8/9
 うちの区で、「行政改革の数値目標」の見直しが懸案になってます。
どんな数値目標が提案されているかというと・・・・・

 【1】 経営改革の目標
 平成22年度までに区の仕事の6割をNPOとの協働や民営化・民間委託で実施する。
 【2】 財政健全化の目標
 今後6か年で強固な財政基盤を築くために、財政構造の弾力性指標を表わす「経常収支比率」を平成22年度までに80%とする。
 【3】 職員定数の削減の目標
 より簡素で効率的な組織機構を整備し、小さくても力のある区役所を実現するため、
平成22年度までに職員定数を1,000人削減する。(平成12年度比)

 ちなみに、【2】と【3】は、実は前回の目標をそのまま踏襲したものです。

 というわけで、理想を厳しく追求しているというよりは、実際に実現できそうな手堅い目標を並べている感じなので、もう少し煮詰められたらいいけど・・・とは、うちのだんなさまの意見。真の問題は、短期だけでなく、10年後、15年後という長期に潜んでいるようです。

 この素案については、いま区民意見が募集されているところ(パブリック・コメント手続き実施中)です。どんな感想が出てくるかなぁ。これもこの夏の課題です。
8/7
 今年は「第五福竜丸」事件(ビキニ環礁での水爆実験被災)50周年です。

第五福竜丸  写真は、夢の島公園・夢の島マリーナにある東京都立第五福竜丸展示館です。

 被曝後の船舶は、東京水産大の練習船として使われた後、水爆被害の「生き証人」として、今日まで保存・展示されています。

 ところで、この問題は、外交的に法的責任が問われることなく、アメリカ側が一時的な慰謝料(見舞い金)を払って終わってるけど・・・

 最近、被害者の方の後遺症もさることながら、一連のビキニ核実験で周囲にまき散らされたプルトニウムが、海流にのって日本近海に堆積していることもわかったのだそうです。

(放射線医学総合研究所の調査→8月1日のyahooニュース参照)

 50年も経過した今も、まだまだ大きな影響が残っているというのは本当に怖い話です。
8/5
 うちの区の区立図書館(公共図書館) と 区内5私立大学図書館との間で、相互協力協定がスタートしました♪

 今後、区内在住者は、区内5大学図書館の資料閲覧or貸出が可能になりました。(ちなみに、これまで大学図書館を利用する場合には、一般に公立図書館の紹介状が必要になっていました)。関係者のみなさん、ごくろうさまでした。

 最近では地域住民に大学図書館を開放するところも増えているけれど、これだけ多くの大学と本格的に協定を結ぶのは、東京23区では千代田区に続いて2例目になります。

    

 地元の図書館に資料がない場合、他の公共図書館か、専門図書館か、大学図書館(卒業生が利用可のところ)を利用するしか方法がありません。でも、遠距離だったり、手続も面倒だったりすると、必ずしも迅速に入手できるわけではありませんでした。

都立中央図書館で  大きな組織に所属している時には、別に気にもならないけど・・・SOHOやフリーの立場で(大きな組織に所属しないで)仕事をするようになると、ネットで(無料で)収集できない資料を収集するのは、なかなか苦労することです。

 図書館のあり方については、うちのひとも、これまで強い関心を持って何度か議会で話題にしてきたので、喜びもひとしおみたいです。
写真は、都立中央図書館のある有栖川記念公園

 うちの区内には美術大など特色ある図書館もあるし、わたしも興味津々です♪
8/3
 先月の参院選の後日談。

 ニュースにもなったけど、うちの区で投票用紙の誤配布が発生しています。

 なんでも比例代表の投票用紙と東京都選出の投票用紙を有権者に間違って渡してしまったそうで・・・その結果23票が投票無効になってしまいました。

 そこで、うちの区では、道義的責任と職員の監督責任を明らかにするために、区長が月給の10分の1を減給(1ヶ月間)、助役が月給の20分の1を減給(1ヶ月間)しました。

    

 でも・・・・選挙って、選挙管理委員会の仕事であって、本当は区長さんの責任の範囲外の出来事。だから、責任を取るべき人が全然違うと思うんですよね。

 政治家が直接的に選挙事務に介入すると、公正な選挙が実現されなくなってしまうからこそ、あえて選挙管理委員会は、政治家と切り離された組織になっているはずなんです。選管委員の人選だって、知事や区市長に選ぶ権限なんてないんだし・・・

 それとも、選管に対する密かな政治介入って、実際には存在しているのかなぁ。
8/1
 うちの区の「防犯カメラ条例」が制定されて約半年になりました。
 実際に条例が施行されて1ヶ月が経過。すでに以前から区内に設置されていた防犯カメラの届出締切日も過ぎました。

 区立施設にも数多くの防犯カメラが設置されているけれど、条例の影響もあって、防犯カメラの設置場所には、右のような「防犯カメラ設置中」との掲示が行われるようになっています。
杉並区議会
 ★条例の内容については、3月18日の日記などへ

    

 上の写真は、区議会の入口で撮ったもの。こちらにも防犯カメラが設置されています。

 防犯カメラの増設には、賛成意見の中にも、プライバシーへの配慮を求める声が出ていました(→賛成?反対?投票掲示板「防犯カメラの増設」)。今回の増設は、それをふまえて条例で運用ルールを明確にした上でのことなので、どうか理解してくださいね。

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