:::「今日のみゆき」は、妻みゆきの日記です:::

【2005年12月版】 政治家妻みゆき

12/28
 企業・官公庁の多くは、いちおう今日が仕事納めです。

 今年は戦後60年。節目の年だからか、転機を感じさせる出来事がたくさんありました。

 各紙の10大ニュースを見ると・・・自民党が総選挙で歴史的大勝、JRの脱線事故、耐震強度偽装、アスベスト被害、中韓との関係冷却、有識者会議が女性&女系天皇容認の報告書提出、郵政民営化法成立、株価急上昇・・・などが出ていました。

 戦後60年間、付け焼き刃で対応してきた問題が一気に吹き出してきている感じがします。総選挙で連立与党が3分の2以上の議席を獲得したので、今後の政権運営も怖いモノなしだろうし、来年以降、大胆な政策展開の可能性がありそうですね。

 ちなみに、うちの区の10大ニュースのトップは、多くの方が被災された9月4日の集中豪雨についてでした。この災害から得た教訓を風化させることなく、来年以降に活かせますように。
12/26
 今冬、東京タワーに感どうする経済館がオープンしました。

 感どうする経済館に行くと、国の借金残高が刻一刻と増え続けているのが一目でわかる「借金時計」、借金額の1世帯あたりの負担(約1600万円=同約1・6キロ)の重さがわかる「借金リュック」などが展示されています。

 要するに、子どもでも日本の経済や財政の実態をリアルに理解することができる施設というわけです。それは事実かもしれません。

 でも、大人が勝手につくった借金をリュックサックに表現して、「君は国の借金を背負 うことができるかな?」と子どもにそれを背負わす・・・

 これって、考えたら酷い話ですよね。「感どう」というより「勘当」されそう・・・

    

 ところで、公開中の映画『ALWAYS 三丁目の夕日』が大人の心をキャッチし、いま大ヒットしています。映画で描かれている時代は、ちょうど東京タワーが着工された頃(昭和33年頃)。要するに「あの頃はよかったな〜」って反響のようです。

 私は年齢的に昭和33年前後の日本を全然知らないけれど、その頃、日本を支えていたプロジェクトX世代の日本人は、こんな無責任なことをしてたのかなぁ。「感どう」させているだけではいけないのでは・・・

 いまでは登下校時に安心して道草もできない時代になってしまいました。でも、そんな社会をつくってきたのも、いまの大人なわけで、やっぱり「勘当」されても仕方ないかも。
12/24
 うちの区を紹介した月刊「東京人」(増刊号)&カレンダーが発売・配布されるようになりました(→事情は6月21日の日記へ)。

 やっぱりお金をかけてプロがつくると違いますね。いつも見慣れている景色なのに、なんだか知らない街に来たような変な感じがします。とにかく緑が美しい。プロの撮る写真って凄いなぁ。

 ちなみに、付録のカレンダーは、本誌と別に10,000部無料配布されています。本庁舎1階ロピーに放置してあったので「取り放題」状態だったらしいですが・・・

 内容は、地域の名所名店の紹介、ゆかりのある著名人(たとえば、小林桂さん、酒井順子さん、浅草キッドさんetc)のインタビューなど。読み物としてはそれなりに面白いですが、「観光ガイド」的な要素はないので、完全に「内輪ウケ」用の雑誌ですね・・・

 ご関心のある方はぜひ手にとってご覧ください♪
12/22
 事前の予報によると、今年は暖冬のはずだったけど・・・

 本日、気象庁から、今冬は20年ぶりの寒冬になる可能性が高いと発表されました。事前の予報(暖冬予想)は、また外れてしまいましたね。

 新潟県では積雪を原因とする停電が発生しました。こんなところでも、3日分の水・食料・燃料を備蓄しておくことの必要性を痛感しますね。

 このほか全国各地で予想外の積雪を記録し、とくに太平洋側で想定外の事態に右往左往するケースが多いようです。想定外の気象変化が珍しくなくなっていることを考えたら、都市型水害対策(→9月14日の日記へ)と同様、都市型の雪対策も、東京における危機管理の重要なテーマと思います。まずは雪道の歩き方の練習からかな?
12/20
  お役所に「文化振興」という名目の予算があります。

 ご多分に漏れず、うちの区でも「文化振興」に取り組んでいます。内部には「文化・交流課」というセクションがあり、外部にも外郭団体として「文化交流協会」という団体があります。

 しかし、この「文化振興」の予算の大半が、うちの区と提携関係を結んでいる日フィル(日本フィルハーモニー交響楽団)に関する予算になっていたことが問題視されたことがあります。使途が特定の団体に偏っていることが問題視されたわけですね。

 文化振興予算(公金)を特定の団体に偏って支出することの是非、とくにクラッシック音楽に偏って支出されていることの是非などなど、いろいろな問題があるのは事実だし、トータルの支出金額も決して低額ではないので、問題といえば問題です。

 そういえば、来年開館するうちの区の新公会堂も優先使用が認められているしね・・・

    

 さて、今日の写真は、お役所のクリスマス・ツリー。なんと原材料は手袋です。

 てぶちゃん(手袋1枚で作るぬいぐるみ)を1000体以上飾り付けられた高さ約5メートルの巨大なツリーです。ツリー骨格に無地のゴミ袋を切り開いて貼りあわせ、その周りを数々のてぶちゃんが覆われています。「てぶくろ一枚のぬいぐるみで手軽にアート」という見出しが印象的だったけれど、片方なくして使わなくなった手袋の再利用方法として注目?

 クラッシック音楽の振興だけが「文化振興」ではないはずなのだけど。
12/18
 うちの区は、東京23区ということもあって、農地らしい農地は、ほとんど消滅しているわけだけど、それでもうちの区にも農業委員会が設置されています

 同じように全国ほとんどの地方自治体に「教育委員会」や「農業委員会」といった組織があります。人口1000人の村でも、人口350万人の市でも同じです。これらの委員会は、過度の政治介入を防止する目的で、独立した行政委員会として設置されています。

 でも、実際には人事権や予算編成権を持つ知事や区市町村長の力は強大なので、政治介入がないというのは、ほとんど建前になってしまっています。

 だって、「人事」と「予算」を握っている人の意向が反映するのは当たり前でしょ?

    

 農地がほとんどない都心部に農業委員会を存続させておく意味があるかどうかは疑問だし、いまの状態では、あえて市町村長の権限と別に農業委員会を設置したからといって、都市農業が盛んになる状況にもないと思います。

 先日、地方制度調査会(内閣の諮問機関)が、教育委員会や農業委員会は自由設置にすべきとする意見書を提出していました。意見書のまま地方自治法が改正されたら、地方組織のあり方は大きく変わるけれど、行政組織のリストラは絶対に必要と思います。

 ちなみに、うちの区では、議会審議の中で、教育委員会委員長や農業委員会委員長が発言されることは、まずありません。というより、この人たちは議会の審議に呼ばれることすらほとんどない(orない)のです。「お飾り」っていうことなんでしょうね。
12/16
 うちの区が「レジ袋規制政策に関する提言」を発表して、国にアピールしています。

レジ袋税導入を  実際には約4年前に条例を制定しただけで実施してもいないのに「レジ袋税発案の本家本元はボクだよ〜」って自己主張しているみたいです。

 というわけで、面白くも何ともないニュースなのでほとんど誰も報道しなかったけれど、都政新報という業界紙だけが小池環境大臣に会いに行った区長さんの「勇姿」を伝えていました(写真)。

 まもなく国の中央環境審議会(環境大臣)が答申を出す予定になっているので、それへのアピールもあるのでしょうか?記事にも「自画自賛」と書かれましたが・・・

    

 うちの区で制定された「レジ袋税」は、条例制定後、実施される気配もなく、かれこれ4年近くが経過しました。いまも実施される見込みもないまま放置されています。

 提言は、「レジ袋税」条例を制定した うちの区が環境大臣などに新たな対策を訴えたもの。要するに、条例はつくったものの、自分は税を施行する決断ができないので、政府に提言することで責任転嫁しているだけ・・・とも読めるわけです。

 もし、国会で制定した法律を実施しないまま4年も5年も放置しているお役人さまがいたら、それこそ職務怠慢もいいところだと思うのだけど・・・でも、うちの区では海外視察旅行に行ったり(→6月15日の日記へ)して懸命の努力をしてきたと胸を張っています・・・

    

 さて、提言を紹介した記事の見出し(写真)は、「レジ袋税導入を」。ご自分さえ決断すれば、すぐに実施できるのに、まるで他人事みたいなニュアンスがよく表現されてます。提言を読んでも、自分でつくった条例なのに、実施できない言い訳をしているようで・・・

 そういえば、小池百合子環境大臣とうちの区の区長さんは、2人とも日本新党公認で衆院選に初当選したお仲間でしたね。12年くらい前?
12/14
 政治家の寄附禁止強化期間ってご存じですか?

 ふつうは知らない・・・?議員の関係者以外、あまり知られてないかもなぁ(笑)

 年末年始を控えて、忘年会、新年会、クリスマス、お歳暮、お年賀などなど、宴会や贈答の機会の多い季節です。

 でも、議員・政治家(立候補予定者)が地域や有権者に対して贈り物をしたり、寄付をすることは禁止・処罰されています(公選法)。「票」を買っているのと同じだからですね。

 ということで、「政治家は贈らない!」「有権者は、求めない!受けとらない!」という標語をよく見かけるわけですね。

 強化期間は12月10日から1月10日まで。もちろん、それ以外の期間も禁止されてるし、寄付を求めた人も処罰対象です
12/12
 地中深く走る都営大江戸線全線開業から5周年を迎えました。

 ちょうど5年前、「12」が並ぶ平成12年12月12日に全線開業したのは有名な話ですね。その後、大江戸線は、今年開業したばかりのつくばエクスプレスと接続したり、沿線沿線の汐留再開発の影響もあって乗客数が大きく増え、注目を集めています。

 また、今後も沿線で六本木の防衛庁跡地再開発などが続くので、表向きには快調そうです。この週末も、汐留などで楽しい5周年記念イベントが開催されていましたね・・・。

 でも・・・大江戸線は乗客数は伸びているけれど、実際の経営状態は火の車です(→参考(PDF)←P.5)。

 根本的な経営改善が必要に迫られているのだけど、その見通しは、ハッキリ言って、あまり明るいものではないんですよね・・・。(→参考/東京都議会・会議録)
12/10
 今年は「建物」をめぐって、本当に多くの課題が吹き出した年でした。

 住宅リフォーム詐欺(→7月9日の日記へ)
 アスベスト含有建築物(→8月28日の日記へ)、
 地下室・半地下室のあるマンションの浸水(→9月14日の日記へ)、
 マンション・ホテルなどの耐震強度偽装(→12月4日の日記へ)
 中高層マンション建築紛争の激化(→ 2月13日の日記へ)

 今年は戦後60年。建築物の耐用年数を考えると、今後も建物をめぐる紛争は増えていきそうです。そろそろ本腰を入れて取り組んでいかなければならない課題ばかりですね。



12/8
 急に寒くなってきましたね。

 寒くなって、ウォーム・ビズの売れ行きも好調みたいです。でも、ウォーム・ビズというと、お洋服だけの世界のイメージだけど、身体の芯から温まる栄養価の高い食生活を手軽に・・・という食生活のウォーム・ビズ推進運動もあっていいかなって思ってます。

 たとえば・・・この時期で言えば、鍋料理を食べるのもひとつですね。ちょうど「海のミルク」とも呼ばれる栄養満点の牡蠣(かき)が旬で美味しいですよ。お値段も安くなってきたし、牡蠣鍋はオススメです♪(ちなみに、牡蠣の身はデリケートなので、汚れを取り除くときは大根おろしで洗うといいですね)

 と、そんなこんなで、今日は牡蠣鍋にしようかな・・・考えていたら、つい先日台所日記にアップしたかきのキムチ鍋が、@ニフティの「鍋へのこだわり・傑作選」に選ばれていることに気がつきました(12月6日付)。ありがとうございます。
12/6
大田黒公園  写真は、ある区立公園で。

 毎年、この時期になると、紅葉がライトアップされています(→2003年12/8の日記へ)。


 紅葉の美しい季節になりましたね。

 環境省などお役所の先導でブラックイルミネーション運動(CO2削減のための省エネ運動)を実施している半面で、こういう矛盾したことをするのは、個人的にはなんだか腑に落ちないのだけど、「綺麗なんだからいいじゃない」って意見が多いみたいです。う〜ん。

 さて、写真は今年のライトアップ写真。12月11日まで(日没〜午後8時)の間、ライトアップされた紅葉を楽しむことができます。せっかくお金と環境に負荷をかけてライトアップしているのだから、多くの人に見てもらわないと、もったいない・・・

 ちなみに、いつも人が少ないので、ゆっくり観賞できます。税金を使ってライトアップしている以上、もっと多くの人に見てもらわないと実施している意義がないような気がします。
12/4
 耐震強度偽造(構造計算書偽造)事件が大きな社会問題になっています。

 日ごとに耐震性に問題がある建物が発覚し、問題が深刻化していますが、うちの区にとっても、他人事ではありません。不安な思いにかられる方も多いようで、うちの区にも問い合わせや相談が多数寄せられているとのことです。

 うちの区の場合、他の地域とは違い、まだ深刻な状況にはなっていないけれど、区内にも関係する建物が1棟あったそうで・・・

 念のため、うちの区にも相談窓口が開設されました。今後問題のあるマンションが噴出しなければいいのだけど・・・

 安心して暮らすことができるように、事件の真相を根っこまで突き止めることが必要ですね。うちの区でも、いまのところはお役人さまが対応していますが、12月5日〜22日は建築構造の専門家による相談窓口が開設される予定です。
12/2
 ただいまTOKYO交通安全キャンペーン期間です。(写真は啓発ポスター)

 うちの区でも、タレントの山田まりやさんが一日警察署長に就任する予定だそうです。

 いつも思うのだけど・・・有名人を起用した1日警察署長のイベントって、いったいどういう効果があるんだろう?士気高揚のため?

 実施効果を推し量るのは難しいけれど・・・多くの人は一過性のキャンペーンに力を注ぐより、日頃から公平な取り締まりを徹底してほしいと願っているような気がします。

 「みんなが駐車違反をしているのに、たまたま自分だけ捕まった」・・・という感想を持つ方がまだまだ多いです。取り締まりに対する不公平感をなくす努力を優先させることが、事故や違反を減少させる最大のポイントのような気がするのだけど、非現実的なのかな?


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